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宇多田ヒカルオフィシャルインタビュー掲載! 
2007.07.23
テーマソング「Beautiful World」について宇多田ヒカルのオフィシャルインタビューが届きました!

<2007年6月26日 宇多田ヒカル オフィシャルインタビューより抜粋>

生きる、ってほんと耐え難いものじゃない?何かそれに耐えうる拠り所っていうか、これがあるから生きていようとか、これがあるから居られるなここに、みたいなものがあるから、「Beautiful World」と言えるっていう。どんな場所でも、誰か深く想える人がいるとか、存在してるとか、そういうことで、そこが居るに耐えうる場所になるんでしょ、って思って。

シンジが、お母さんの何か、魂に一瞬だけ会うシーンがあるのね、エヴァンゲリオンの長いストーリーの中で。その時に、「あ、何だ、ただもう1度会いたかっただけだったんだ」って彼は言うの。彼自身そんな願いがあったなんてわかってなかったんだけど、結局そういうことを思ってたんだってその時に気づく。だから「そうそう。そんなもんだよね」みたいなね。

願うことが生きること…だから。願いたくないのに願っちゃうし。ここだけはもうどうしようもなく、生き物の本質だと思うから。

アスカみたいに、どれだけ自分で「もうだれも要らない」とか、「もう私は自立しててだれにも負けない!」って言ってても、結局はママに愛されたいだけ、みたいな。「この木はもう目の前にあるってことは認めなきゃいけねえのか」ぐらいの、根本的な願いっていうのは誰しもあるわけで、人の子である限りそうなわけで。ま、それは親じゃなくても、人は何かしらそういうものがあるわけだから、「しょうがないよね、それはねぇ」って思う。

やっぱり、エヴァンゲリオンのストーリー、名セリフとか肝のシーンとか、私的になんか胸に来たところからもヒントを得てるっていう意味で、やっぱりエヴァを通して書いたっていう感じ。エヴァンゲリオンの絵とか雰囲気とかと一緒にこの歌が鳴ってて、あんまり変じゃないようにって、いろんな考慮をした上で出来た曲なのね。ただテーマ的に考慮したとはいえ、結局エヴァンゲリオンのテーマも、私自身がいつも歌ってるようなことと共通点が多いストーリーだから、私らしさみたいなものは結局あるんだけど。


「Beautiful World」の試聴はこちら。
[Hikki's WEBSITE]
http://www.emimusic.jp/hikki/


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